(計算例)
H |
ビーム断面寸法 |
300 mm |
B |
90 mm |
h |
240 mm |
b |
24 mm |
W |
最大コイル重量(20 ton) |
196,000 N |
A |
断面積 |
32,760 mm2 |
L1 |
縦ビーム長さ |
1,130 mm |
L2 |
下部横ビーム長さ |
1,600 mm |
L |
荷重〜腕中心距離 |
900 mm |
w0 |
フック自重 |
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w1 |
X-X断面下自重=A×(L1+L2)×7.85/106 x 9.8 |
6,880 N |
w2 |
w1中曲げモーメント寄与分=A×L2×7.85/106x 9.8 |
4,032 N |
w3 |
X-X断面下荷重=W+w1 |
206,880 N |
M |
重量による曲げモーメント=L×w3 |
18,631,857 N-mm |
Z |
断面係数=(BH3+h3b)/6H |
1,534,320 mm3 |
σ1 |
曲げモーメントによる応力=M/Z |
121.4 MPa |
σ2 |
垂直荷重による応力= w3/A |
6.32 MPa |
σmax |
X-X断面での最大応力=σ1+σ2 |
127.7 MPa |
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このCフックの場合、最大応力は上部コーナー内側で195.55 MPa が発生し、次に下コーナー部内側にもそれに近い応力が発生します。
鋼材としてSS400 (初期抗張力TS≧400 MPa) を使用した場合の安全率は
400/195.55=2.04 しかなく、いずれ金属疲労が進んで鋼材の強度が40% (160 MPa) 近くまで落ちると折損の危険があります。
(考察)
コーナー部の曲率半径は応力集中に大きな影響を与えますが、材料力学モデルでは曲率による応力集中が計算に入らないため、最大応力は FEM 方式に比較してかなり低く出ます。
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