消火器の選び方 日本消火器工業会 http://www.jfema.or.jp/jfe05_3.htm  
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 火災は特殊なものを除き、一般的に A(普通)火災、B(油)火災、C(電気)火災 の3種類があります。すべての火災に最適な消火器があれば理想ですが、残念ながらありません。消火器は消火薬剤や放射方法によって特性が違うため適応する消火器も異なります。

1.消火器の消火能力
 消火器は、対象となる建物の可燃物や使用場所の状況に応じて、適切なものをバランス良く設置してください。
火災種別 着火物 粉末系消火器 水系消火器 ガス系消火器
ABC粉末 BC粉末 強化液
(霧状)
水(浸潤
剤等入)
(棒状)
機械泡 化学泡 二酸化炭素
普通火災 木製品 X X
紙・繊維製品等 X X
ふとん類 X X
ゴム・
セルロイド類
X X
合成樹脂類
油火災 引火性油類等
(ガソリン等)
X
動物性油類
(天ぷら油等)
X X
礦物油類
(灯油等)
電気火災 電線被類
(通電中)
X X X
注) ◎:非常によく消火できるもの、〇:消火できるもの、△:完全に消火できないが、火災を抑制できるもの、X:消火できないもの

2.消火器使用の注意事項として
 粉末(ABC)消火器と強化液(強アルカリ性)消火器を用使用した場合、直ちに人体に重大な影響を与えるような濃度のアンモニアガスは発生しないが、刺激臭の併あるアンモニアガスが発生することから、なるべく併用使用は避けた方が無難である。
 また、火災時に併用使用した場合は、アンモニアガスだけでなく火災により生ずる燃焼生成物の人体への影響も考慮する必要があることから、消火を確認した上で換気を行ったり、長時間その場所に留まらないように留意する必要がある。
 特に、アンモニアガスや燃焼生成物が長時間滞留する可能性が高い密閉性の高い小空間で消火器を使用する場合は、このような点に十分注意すべきである。
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