ノギス (なつおの部屋 http://www.natuo.com/index.html より)
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1.種類
(1)M1形(右図参照)
このノギスはモーゼル形といい、外測・内測・深さの測定が出来一般手的に使用されています。目盛は 19mmを 20等分してあり、最小測定単位は 0.05mmです(下図参照)。


 
備考 本尺と副尺の目盛り線が一致又は一番近い所がコンマ或いは百分台(0.05)の読みとり値になります。
※このM1にスライダの微動送りがついたのがM2となります。
(2)CM形
モーゼル形で右図のように微動送りネジがついており目盛り合わせが容易に出来ますのでパス合わせ等に便利がいいです。        
測定は下側のジョウの内面が外側測定面でジョウの外側のが内側測定用となっています。
内側の場合はその幅以下の小径は測定出来ず測定可能の場合でもその幅だけプラスしなければいけません。
外側用と内側用別々に副尺がついているノギスもありますので注意してください。
備考 CB形(ブラウンシャープ)もありますがスライダの形状と副尺の目盛りの割り振りが違うだけと思ってもらってかまいません。なおCM・CB共ディプスバーがついていません

(3)ディプスノギス
2.使い方
(1)M形ノギス
*内幅を測定する場合
*内径測定
・段差測定-1
*段差測定-2 
(2)CM・CB形
注 副尺が2つ付いている場合は外と内測用を間違わないでください。

使い方           
*内径の場合:M形と同じ要領です。
*外側の場合:要領はM形と同じです。
 
(3)デップスノギス
基本的に深さの測定に使用されます。  
        
3.ノギスの総合精度
一応1目盛り 0.05又は 0.02可能となっていますがJISのノギス総合精度は最小読みとり値0.05の1級ノギスの300以下は±0.05となっていますので使用上は殆ど問題にならないと思いますが実質的には 0.1mm単位の公差測定に向いていると思います。なお0.1mm以下の測定は目安と考えた方がよいかと思います。

4.その他
 (1) 読みとり部にダイヤルが付いたダイヤルノギス・ダイヤルデップスまたタル式のデジタルノギス等があります。

 (2) 読みとり部副尺の種類は本尺と副尺の目盛り方法を変える事のより5種類あります。
  例-1)本尺最小目盛り 0.5mm、副尺目盛りは本尺 24.5mmを 25等分した最小読みとり値 0.02mmのもの。
  例-2)本尺最小目盛り1.0mm、副尺目盛りは本尺 39mmを20等分した最小読みとり値 0.05mmのもの。尚ここで使用した読みとりは本尺最小目盛り 1.0mm、副尺目盛りは本尺 19mmを 20等分した最小読みとり値 0.05のものです。

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