定盤 (ジョウバン)     HOME 技術資料室  技術用語
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 剪断ラインの検査場近辺に設置して、必要に応じて鋼板の平坦度(耳波・中伸び・反り・条伸び等)を測定します。測定にはテーパーゲージを用いて下図の様にして測定します。

     

1.構造・外観
 右図は足が4本ありますが 通常は足が3本で1m四方以上では補助の足がつきます。

2.材質
 材質は鋳鉄(FC20)製とか石製がありますが鋳鉄は変形しやすいのでリブで補強されています。石製は斑糲岩(はんれいがん)または同等以上の石盤で作られており、有害な割れなどが無いものが使用されています。
 又、現場で使用するための簡易な代用品として、厚板で作ったものも広く使われていますが、精度は良くありません。

3.精度
材質に関係なく平面度によって等級があります。
例(技術評論社 高品質を作り出す 測定工具の使い方生かし方から抜粋)
No 使用面の大きさ 使用面の平面度の許容値(?m) 対角線の長さ(mm)
0級 1級 2級
250×250 2 4 8 354
630×400 4 8 16 746
1,000×1,000 8 15 30 1,414
2,500×1,600 15 30 60 2,968
※ちなみに簡単な定盤使用面の平坦測定は下図のようにしますが、正式な測定方法は「JIS B7513の9.1平面度の測定方法」を参照。
    

てこ式ダイヤルの振れ量でその定盤の精度が大体わかります。
      
4.設置
 長期に平らな基準面を期待しなければいけませんから設置には十分注意する必要があります。
水平に置いても自重でたわみそうな大きいものは補助の足等に楔等をいれて遊びをなくすようにする必要があります。
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