特殊鋼 HOME 技術資料室 技術用語 ============================================ 特殊鋼とは、鉄に炭素以外のさまざまな元素を一定量以上加えた合金鋼のことです。添加する元素によって、硬度、強度、粘り強さ、耐磨耗性、耐熱性、耐食性などの特性が増します。たとえば、ニッケルを加えると粘りと強度がアップし、モリブデンでは高温での強度、硬度が増す。また、銅を加えると耐食性が増すといった具合です。つまり、いろいろな要求や用途に応じてさまざまにハガネの性質をアップさせるのが特殊鋼で、特殊鋼はハガネのスーパースターといえます。 1.特殊鋼の定義 次の鋼は特殊鋼と呼ばれます @C含有量が0.6%以上の鋼 ANi>0.3%、Cr>0.3%、Mo>0.1%、V>0.1%、W>0.3%、Co>0.3%、Al>0.3%、 Cu>0.3%、P>0.1%、Ti>0.1%を含む鋼 2.特殊鋼に使われる主な添加元素と効果(高砂鐵工資料より)
3.みがき特殊帯鋼の代表的な例と特性(高砂鐵工資料より)
![]() 4.品種(JFEカタログより) ![]() 5.表面と熱処理(JFEカタログより) ![]() 表面仕上げの例としては、SAE1060-ABなどと表します。
いずれも場合も、メーカー紐付きでの申込み製作材のミルシートには表記していますが、一般市場材ではそこまで表記しないのが一般的です。また、硬度もA(ナマシ)かC(硬引)は多く聞かれますが、S(スキンパス)はあくまで硬さの調整的な意味なので、あまり一般的には使用されていません。 6.化学成分(JFEカタログより) ![]() 7.用途例(JFEカタログより) ![]() 8.硬度換算(JFEカタログより) ![]() ============================================ HOME 技術資料室 技術用語 |