静電塗油装置 (Lubtec社ホームページより)HOME 技術資料室 技術用語
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1.原理
 静電塗油は静電気の帯電が同電極であれば互いに反発し、異電極であれば互いに引き合うという物理的法則に基づいています。

 アースされたターゲットの吹付け面には、ノズルブレードアセンブリーが存在します。油は定量ポンプでノズルへ供給され低電流DC高圧電源により、ノズル内部で直接帯電します。

 油はノズル先端で薄い塗膜を形成し、静電荷により帯電粒子を形成し各々の粒子は同電極の電荷を持つためにお互いに反発し、その結果ノズル先端から飛び出します。
 飛び出した油粒子は強い電界の影響を受けて、帯電した更に小さい微粒子に分解し、これらがお互いに反発することで最終的に霧化します。ノズル内部で印加される高い静電エネルギーは飛び出した油粒子の粒径を安定させ、均一なスプレーパターンを形成します。
  同時に帯電した各微粒子は異電極のアースされたターゲットに引合い、吸着し電荷を失います。

2.装置概要
 静電塗油は圧縮空気、油圧、遠心力等機械的な力ではなく静電気反発力のみで油をノズル先端からスプレーします。(例:ターゲットの下面にスプレーする場合)
 油はライン速度、設定塗油量に追従した量をサーボ速度制御した定量ポンプでノズルへ供給されると伴に、ノズルにおいて印加される高電圧(-60〜-80KV)の帯電により、ノズル先端開放部で反発し油の表面張力に打ち勝つことでターゲットにスプレーします。
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