ニッケルめっき鋼板       HOME 技術資料室 技術用語
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 電池ケース等は従来、容器を加工後にニッケルメッキしていますが、このメッキ工程を省略できる素材として開発されたものがニッケルをプレメッキしたニッケルめっき鋼板です。
更にニッケルめっきした後、連続焼鈍により鉄−ニッケルの合金層を形成させたものは、加工後の耐食性も優れています。尚、「スーパーニッケル」は新日鉄の商品名です。

1.平板の裸耐食性

2.加工後の耐食性
 電池のケースに加工後、上部及び胴部のそれぞれにSST(塩水噴霧テスト)を60分実施場合の外観写真です。合金層の効果が見られます。

3.硬度による分類  JIS G 3303
記号 硬度(HR-30T)
T-1 49±3
T-2 53±3
T-2.5 55±3
T-3 57±3
T-4 61±3
T-5 65±3

4.めっき量による分類 (注)めっき付着量は片面の付着量
区分 付着量表示 めっき層厚み Ni付着量 最大付着量 最小付着量
μm g/m2 g/m2 g/m2
等厚めっき 1.0/1.0 1.0/1.0 8.8/8.8 9.7/9.7 8.0/8.0
2.0/2.0 2.0/2.0 17.7/17.7 19.5/19.5 15.9/15.9
3.0/3.0 3.0/3.0 26.5/26.5 29.2/29.2 23.9/23.9
4.0/4.0 4.0/4.0 35.4/35.4 38.9/38.9 31.8/31.8
5.0/5.0 5.0/5.0 44.2/4.2 48.6/48.6 39.8/39.8
差厚めっき 1.0/2.0 1.0/2.0 8.8/17.7 9.7/19.5 8.0/15.9
1.0/3.0 1.0/3.0 8.8/26.5 9.7/29.2 8.0/23.9
1.0/4.0 1.0/4.0 8.8/35.4 9.7/38.9 8.0/31.8
1.0/5.0 1.0/5.0 8.8/44.2 9.7/48.6 8.0/39.8
2.0/3.0 2.0/3.0 17.7/26.5 19.5/29.2 15.9/23.9
2.0/4.0 2.0/4.0 17.7/35.4 19.5/38.9 15.9/31.8
2.0/5.0 2.0/5.0 17.7/44.2 19.5/48.6 15.9/39.8
3.0/4.0 3.0/4.0 26.5/35.4 29.2/38.9 23.9/31.8
3.0/5.0 3.0/5.0 26.5/44.2 29.2/48.6 23.9/39.8
4.0/5.0 4.0/5.0 35.4/44.2 38.9/48.6 31.8/39.8
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