土木基礎        HOME 技術資料室 技術用語
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 工場建設時、地盤が軟弱な場合には構造物を支えるための基礎杭を打ち込む必要があります。支持方式によって、支持杭と摩擦杭に分けられます。

 支持杭では先端を支持層に到達させ、主として杭の先端に上向きに働く先端支持力によって荷重を支えます。
 一方摩擦杭では先端を支持層まで到達させず、主として杭の側面と地盤との間に働く摩擦力によって荷重を支えます。摩擦杭は、支持層がかなり深い場合に多く採用されます。

 コイルヤードのように広い面積に荷重がかかる場合は、下右図のように基礎杭を打たずに地盤改質を行ったうえで鉄筋コンクリート層を敷き、地盤沈下した場合は都度補修する方法もありますが、その場合は基礎杭を打つ構造物等の基礎部分とは縁切りをしておく必要があります。

   杭無しの場合の床基礎例
基礎杭を打たない領域と打たない領域には右写真のように地盤沈下して大きな段差が付くことがあります。
土木基礎図記号(機械設計便覧 共立出版)
   
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