ベルトコンベヤー (Belt Conveyor)「パイラー」参照
                     HOME 技術資料室 技術用語
======================================
 剪断ラインで切断された切板は複数のベルトコンベヤーをわたりながらパイラーに運ばれますが、各コンベヤーには下記の理由で速度差をつける必要があります。
 又ベルトコンベヤーに電磁石を組み込んで、パイラーの切り替えやリジェクトゲートの動作を電磁石の on-off で行うマグネットコンベヤーが多くなっています。

 
1) シャーでコイルから板に切り離されたときに、先行する板と後続の板との間隔を空けて板が重ならないようにする必要があり、板の間隔の分だけ後続のコンベヤーの速度を早くする必要があります。但し、ブリキのような極薄の場合、逆に板を重ねて生産性を上げる場合もあります。
 
2) 後続のコンベヤー速度を若干増速して板を引っ張らせることで、板の渡りを直線的にスムーズに行うことができ、板の横ずれを減らす効果もあります。
 
3) リジェクトゲートで正しく分別できるだけの間隔を持たせる必要があります。
 
4) パイラーで板が重ならない程度の間隔が必要です。
 
但しパイラーで板の速度が余り速過ぎるとストッパーに衝突した際に板の頭部に折れ疵(ストッパー折れ)を生じる危険があります。一般的には後続コンベヤーを10%程度増速させるのが良いといわれています。
  
====================================
HOME 技術資料室 技術用語 剪断ライン