キャンバー (横曲がり、Camber) HOME 技術資料室 技術用語 ======================================= ![]() 1.母材コイル内の不均一要因 母材コイルにキャンバーがある場合は、このキャンバーに沿ってスリット加工等を行うと成品にキャンバーが発生することは当然ですが、キャンバーのない母材コイルでもスリット加工後にキャンバーが発生する現象をしばしば経験します。この理由は母材の状態では拘束されていた残留応力がスリット後に開放されてキャンバーが発生すると考えられます。従って、キャンバー対策としては、コイルセンターでの発生防止の対策と合わせて、母材コイルとの因果関係を調査し、鉄鋼メーカーと交流を進める必要があります。
2.コイルセンターでのキャンバー発生要因と対策 キャンバー対策として最も効果が確認されているのはテンションレベラーを通すことですが、一般的なスリッターラインではレベラーがありませんので、対策としては限られてしまいます。コイルセンターでのキャンバー発生要因としては下記のようなものが考えられますが、因果関係は明確ではありません。
3.キャンバーの発生傾向 一般的にキャンバーは、母材に内在する不均一性の発生しやすさから、下記のものに発生しやすいと言えます。 @トップ・ボトム及びエッジフープ、A幅狭材、B高張力(ハイテン)材、C厚手材 ===================================== HOME 技術資料室 技術用語 |